あとりえどりー木工事部門に関するお仕事

日本家屋の2階をログハウス調にリフォームしました。

2010年の5月から7月にかけて、リフォームの工事をさせて頂きました。

 

かねてより家具でお得意様だった新旭町のお客様よりリフォームのご依頼がありました。

 

築30年くらいの日本家屋の2階の内装を完全にログハウスっぽく、ウッディーにリフォームしたいという内容です。

 

このご依頼は、もっとも印象的かつあとりえどりーの家具もふんだんに取り入れた、まさに集大成のような大工事でした。

 

お客様もお時間のあるときは、極力お手伝をしてくださいました。

 

もともと手を動かすことがお好きでしたので、ご夫婦で楽しみながら作業されていらっしゃいましたよ。

 

また、毎日成果をご覧にいただき、また念密な打合せを繰り返しながら工事を進めていきました。

 

こうして完成したお部屋は「まるでペンションのよう♪」と
本当に喜んでくださり、私たちもこの仕事をさせて頂けたことに感謝でいっぱいです。

 

それでは、工事の内容を画像を交えて振り返って参ります!


日本家屋のリフォーム前の様子と工事のご希望内容

まず、お部屋の様子を伺いながらどういうイメージがご希望なのか伺っていきました。

 

 


階段を上がったところの2枚の扉の向こうのお部屋をリフォームします。
(この二つのお部屋が2階全部になります。)

 

 


扉向かって右側のお部屋は床にオーダーカーペットを敷き詰めた寝室です。
お嫁入りタンスもあります。

 

 


左隣のお部屋です。
以前子供部屋だったのを今は奥様のトールペイント作業のアトリエとして使われています。

 

 


子供部屋だった時代の2段ベッドが今は収納スペースに。

 

 

 

  • 全体的はイメージは天然木をふんだんに使った「ログハウス調」で。
  • 今の天井板を外し、梁を見せて、隣同士の部屋がつながっているイメージ。
  • 隣の部屋との間仕切壁の一部を開口し、一旦ドアから出なくても行き来できるように。
  • 窓の3箇所の交換。(ペアガラスの、内部木目調の建具)
  • ドアを2枚とも製作し交換。
  • 階段側の室内窓の製作と交換。
  • 2段ベッドはオーディオ&本棚スペースに。
  • タンスは目隠しして上にグルニエを。
  • 家具製作として、チェスト2台、開口部へ設置するパーテーションスクリーン。

 

お打合せ段階ではこのようなご希望でした。
が、あとは工事を進めながら相談していくこと。
と、私たちにお任せくださった部分もたくさんありました。

日本家屋をログハウス調のお部屋に。まずは解体作業です。

リフォーム工事の内容がまとまったところで、いよいよ始まりました。
まずは解体作業です。

 


元子供部屋の2段ベッド部分です。

 

 


元子供部屋の床がコルクカーペットでしたので、ツルツル部分をはいだところです。

 

 


寝室の間仕切壁側です。(隣が子供部屋)
壁紙やオーダーカーペットをはがしたところです。

 

 


寝室のタンス側です。
右に見えているのが室内窓です。
開けると階段の吹き抜け部分になります。

 

 


まず間仕切壁の開口をつくるところから。
(コチラは子供部屋側)

 

 


合板の下は昔ながらの土壁です。

 

 


お客様であるご主人もがんばってくださっていました。
この土壁がものすごく手強かったです。
さすが昔ながらの自然素材を利用した工法には先人の知恵が詰まっていて丈夫です。

 

 


無事に貫通しました!
(寝室側からみたところ)
お次は天井です。

 

 


タンス側もこの通りです。

 

 

日本家屋をログハウス調のお部屋に。次は天井の解体&下地作業です。

お次は天井の解体&下地作りです。

 


照明器具を取り外して天井板を解体したところ。
断熱材の上にはねずみのふんが・・・・

 

 


天井地・断熱材を取り払うと立派な梁が現れました。
この梁は地元の松を使っているそうです。
この梁は見せないともったいないです!

 

 


両方の部屋の天井の解体が終わりました。
新たに電気配線をすっきりさせてもらいます。

 

 


新たに天井を作るために地を作成していきます。
天井の形状は(斜め具合など・・・)細部のおさまりを考えた上でご提案しました。

 

 


天井地ができました!
立派な梁がバランスよく見えるでしょう。
ただ仕上げ材のおさまりが大変そうです・・・・
(製材した四角のものでないので)

 

 


おっと、これは毎年くるツバメさんです。
玄関の上に巣を作るそうです!
楽しみにされているようで、大切に見守っておられます。

 

 


お施主様自ら立派な梁をサンダーで磨いていただきました。
けっこうこの作業も大変なのですごく助かりました!
でもこの作業で愛着度がずいぶん変わります。

 

 


ずいぶんきれいになってます!

 

 


壁材(ログパネル)を張るための地もできました。
特に建具(ドア2枚・窓3箇所)とのおさまりをしっかり考えておきます。

 

 

 

日本家屋をログハウス調のお部屋にリフォーム。外壁補修です。

建具交換もあって外壁の補修もすることになりました。
内部の下地ができたところで、天気まわりのいいうちに工事にとりかかりました。
しっかり足場も追加して安全に作業ができるようにしました。
内部の仕上げ材もこのうちに発注しておきます。

 

 


外壁(焼杉材)を解体してサッシも取り外します。
新しいペアガラスの窓枠がきっちりおさまるように枠まわりに下地をします。

 

 


下地がすんだら防水シートを張ります。

 

 


仕上げ材に杉板を張っています。
今回は焼杉ではなく杉板を少し削って使用しています。

 

 


それぞれ窓の大きさが違うので合わせて下地をします。
ちなみに建具は奥様の同級生でもあります吉村ガラス様で準備していただきました。

 

 


『きょん』もマイ腰袋とマイハンマーを持って奮闘しています!
もともと好きなので作業も手馴れたものです・・・・

 

 


すべての窓がおさまり外壁もあと一息です。

 

 


外壁が張り終えました!
目地の縦さんは塗装をしてから取り付けます。

 

 


しかっり建具の養生をしてから塗装です。
今回はキシラデコールのジェットブラック(真っ黒)を使用しています。
ここでもお施主様登場!!!
本当に素敵なご夫婦です。
ありがとうございます・・・・

 

 


目地の縦さんも取り付けサッシまわりのコーキングをして仕上げます。

 

 

 

天気まわりに左右されずに無事に外壁補修することができました。
ありがたいことです!

日本家屋をログハウス調のお部屋にリフォーム。天井・床・壁の仕上げ。

外部の工事が終わったら再び内部の造作の続きにはいります。
今回のリフォームの一番のテーマである『ログハウス調』に仕上げるために・・・・
材はすべて北欧のパイン材を選びました!
材料の荷受もかなりの量があり2階にあげるのがかなり大変でした。
(お施主様にもお手伝いいただき・・・ほんとに助かりました。)

 

 

 


まずは平天井の部分から張っていきます。
束が何本かたっているのでうまくおさめながら・・・・

 

 


平天井の部分ができました。
梁が何本かありましたが4mものも曲げて上げることができました。
2つの部屋の天井がつながっているのがかなりのポイントになります!
うーん確かにいい感じです。
こちらのお施主様とはお付き合いが長いのでイメージしておられることがすんなり入ってきます。

 

 


斜め部分の天井を張っていきます。
断熱材にはサーモウールを使用しました。
すごく気持ちの良い断熱材です!
立派な梁を避けて(そこそこの隙間にしておかないと・・・・)張っていくのが一手間かかります。

 

 


天井板が張り終わりました!
先ほども書きましたが2つの部屋の天井がつながっているのが・・・
フム、フムです!

 

 


天井の次は床を仕上げていきます。
床材には21*135のパイン材を使用しました。
もちろん厚さ15ミリでも十分なのですが、ちとぜいたくさせてもらいました。
でもこの無垢の床材を一度味わえば他の床材は考えられなくなる位・・・・
気持ちがいいものです!!!

 

 


床が仕上がると次は壁を仕上げていきます。
壁材には19*180の『ログパネル』を使用しています。
天井板で使用したような材を壁に使っているものはよく見かけるとおもいますが・・・・
このログパネルを使用することでほぼ『ログハウス』っぽくなります!
お施主様のイメージにバッチリはまったようです。
さっそくこのパネル張りもお施主様に体験していただきました!
好きこそ物の上手なれ・・・・すぐに道具の使い方にも慣れられます。
ありがとうございます。

 

 


きれいに壁が仕上がってきました。
これこそオール無垢材に囲まれた空間です!

 

 


建具まわりの仕上げもしていきます。

 

 


こちらは間仕切壁の部分です。
ログのように板の目地が交互になるように張ります。

 

 


ログパネルもきれいに張ることができました!
天井と同じく梁まわりのおさめには一手間かかりました。

 

 

 

これでおおまかな部屋の感じはできあがりました。
ほぼイメージどおりログハウスに入ったような仕上がりになってきました。
次は収納スペースやドアの造作です!

日本家屋をログハウス調のお部屋にリフォーム。収納スペースの造作。

天井・床・壁が仕上がった後は収納スペースの造作にかかります。。
主な収納部分は本棚兼オーディオスペースとクローゼットスペースです。

 

 

 


まずは本棚兼オーディオスペースです。
このスペースは以前娘さんたちの木製ベッドが置かれていたところです。
ご希望をお聞きして各収納サイズを決めました。
当初は本棚だけだったんですが・・・・
ご主人の強い希望で趣味のオーディオもということになり・・・・
たしかにこの部屋だと音響はきっといいでしょう。

 

 


専用のスポットライトも設置してかなりいい感じです!
こだわりのスピーカーも購入されたそうです。
楽しみが増える空間づくりって、こちらもほんとに楽しいものです。

 

 


つづいてクローゼットスペースです。
こちらは奥様のお嫁入り道具でもあるタンスを生かした造りにすることに。
サイズを合わせてスペースをつくり上は床板を張ってグルニエスペースにしました。
ダウンライトの位置もバッチリです!

 

 


グルニエ部分に柵を付けました。
3枚に分けてあり真ん中と右の柵は前面に倒れます。

 

 


引き戸(3枚)を設置するために敷居と鴨居を取り付けます。
このスペースのアイデアもご主人の意見がすごく取り入れられています・・・

 

 


扉が設置できました!
かなり大きく重たい扉です(戸車を付けていますから動きはスムーズですが)
材は天井板を利用して統一感を出しています。
奥様のたんすもうまく利用しつつ、この扉を閉めれば・・・・
完全にログっぽい!!!
色々考えましたがバッチリいきました。
ふううう!

 

 

次の工程は建具の造作です。
既製のものも考えましたが・・・・
やっぱりこだわって自作することに!

日本家屋をログハウス調のお部屋にリフォーム。扉の製作他。

扉もいろいろ既製のものなど検討しましたが・・・・・
やはりこだわりのものを作ることに決めました!
このリフォームにぴったり合うものを。

 

 

 


まずは扉の枠をおさめるために下地を施工します。

 

 


きっちり枠がおさまりました!
ちなみに2枚の扉は少し大きさが違います。

 

 


ハンドル部分の加工中。

 

 


2枚とも完成しました!
下に使っている板は天井板を利用して統一感をだしています。

 

 


ハンドルも取り付けきっちりドアを吊りこむことができました!
この部屋にバッチリ合っています。
やっぱり自作してよかたあ・・・・

 

 


ちなみにこだわりのチェッカーガラスを採用しました!
こちらは窓でもお世話になった吉村ガラスさんにたまたま在庫であったものでラッキーでした。
すごくいい感じ!!!

 


階段吹き抜け部分の室内窓も合わせて製作しました。

 

 


壁・天井の仕上げ板と梁との取り合い部分の隙間はウッドシールにて施工。
当初はロープを巻く方向で考えていましたが・・・・
ロープだと少し主張しすぎることでコレにしました。
自然な感じでうまくいったと思います。

 

 


『りんご』ちゃんもこの床がお気に入りのようで・・・・
夕方作業が終わると必ず上がってきてくれます!
自分では階段が降りれないのに。

 

 

 

これで完全に『ログハウス』の部屋になりました!
次は家具の製作にかかります。
あとりえ どりーのこだわりはまだ続きます。

日本家屋をログハウス調のお部屋にリフォーム。家具製作。

大きなリフォーム工事がおわり・・・・
家具製作にとりかかります。
これで『あとりえ どりー』一色のログ風なお部屋になります!

 

 

 


まずは寝室に置くチェスト2台から・・・・
引き出しが4段あります。

 

 


開口の両脇に設置します。
パイン材を利用していますのでピッタリ合っています。
上に置いてある照明器具はこだわって選ばれたものです。

 

 


たっぷり収納できるのでかなり重宝してくれそうです!

 

 


こちらは部屋と部屋の開口部分を目隠しするためのパーテーションスクリーンの生地です。
こちらの担当は『きょん』です!
ぴったり合いそうな生地があってよかったです。

 

 


設置できました。
こちらは寝室側から見たところです。
高さは160センチで幅は開口に合わせて広めにしてあります。

 

 


こちらは奥様のアトリエ側から見たところです。

 

 


こちらはグルニエの収納の時に使用するステップです。
普段は椅子代わりにもなり意外と重宝するものです。

 

 


こちらは『りんご』ちゃんにプレゼントした専用のベッドです!
現場の余り材をうまく利用して製作しました。

 


このように上のベッド部分と下の収納部分が分離します。
ご主人のアイデアを元に作られています。
はたして喜んでココで寝てくれるのか?

 

 

 

これで無事にリフォーム工事が終了しました。
次は『アフター』ということで後日お伺いさせていただいた模様を紹介します!

日本家屋をログハウス調のお部屋にリフォーム。アフターです。

 

無事にリフォーム工事が終わり後日お伺いしたときの様子です!

 

 

 


階段を上がってエントラス部分です。
ここからまったく異質な感じでこの扉の向こう側を想像するとドキドキしてくる感じです!
柱に飾られているのはフクロウです。
縁起ものとしてよく言われます。

 

 


奥様のアトリエです。
ちなみにトールペイントをされています。

 

 


ここで奥様の作業がされます。
ちなみにカーテンは北欧の『マリメッコ』製の生地で、以前から大事にとっておかれたものです。
北欧同士で相性はバッチリです。

 

 


本棚兼オーディオスペースです。
収納力がかなりありますがけっこう埋まっています。
残念ながらこだわりのスピーカーはまだ届いていませんでした。
でもこの待ってる間のワクワク感がたまらなさそうな感じでした。

 

 


アトリエ部屋に置かれているこの2台のチェストは以前に製作させていただいたものです!
トールペイントの道具や材料が収納されています。
壁に飾られたキルトもよく映えます。

 

 


窓際のこのスペースもかなり利用価値がありそうです。

 

 


こちらはハンモックです!
このハンモックは「あとりえ どりー」でも使っていて、以前打ち合わせにお見えになった時に新しい部屋に設置しようと考えておられたようです。
ここに腰掛けて好きな音楽を聴いて・・・・・
うーんなんと居心地のいい空間なんでしょう!

 

 


こちらは寝室です。
ちなみにこの2台のベッドはもちろん『どりー』製です!
リフォーム前に作らせていただいたものです。
パインの羽目板を利用していてお部屋に馴染んでいます。・
下には大型の収納が付いています。

 

 


クローゼットスペースです。
もとのタンスもうまく利用できなによりです。
タンスの扉は外して使用しておられました。
たしかに使い勝手がよさそうです。
グルニエ部分もすっきり収納されています。

 

 


照明の位置や器具はご主人が考えて決められたものです。
バランスよく配置されていて立派な梁もすごく映えます。

 

 


2つの部屋のつながりです。
この部分はこの家を生かした一番のポイントになるところでしょう。
アトリエ部屋に設置された正面に見えるエアコンの位置も絶妙で、開口部分から寝室にも届くようになっています。
新たに製作させていただいた2台のチェストもしっかり馴染んでいます。

 


『りんごちゃん』もベッドを気に入ってくれたようです。
工事中たくさん癒しをくれてありがとうね・・・・

 

 

 

今回のこのリフォーム工事で『あとりえ どりー』にとって非常にいい経験ができました。
こんな機会をいただけたお施主様に大変感謝しております。
本当にありがとうございました。
今後ともよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

これまでにオーダーいただいた家具を紹介します!

 

こちらのお施主様は、家具製作で長くお付き合いさせていただいております。

 

 

  • 食器棚
  • キッチンワゴン
  • オーディオボード
  • チェスト
  • 電話台
  • トイレの収納棚
  • 野菜ストッカー

※上記ページは旧館(初代HP)で掲載しておりました。
(現在は、リニューアルのためページがございません)

 

 

これらの作品はすべて、まずご主人様がラフなデザインと仕様を考えてくださっています。

 

それに、『どりーっぽさ』を加えて製作させていただいております。

 

無塗装で納品させていただき、お施主様が好みの塗料を塗装されることも。

 

また近年では、自宅1階の事務所をリノベーションするというご依頼もいただきました。

 

本当にいつもありがとうございます。

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