ウッドデッキの屋根に中空ポリカ!雨漏りを防ぐ施工方法とは?

DIY&ウッドデッキ
この記事は約8分で読めます。

「ウッドデッキの屋根に使う中空ポリカの施工(固定)はどうすれば?」

 

どうも!ウッドデッキのメンテナンスや施工はおまかせ、あとりえどりーのissanです。

issan
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こちらの記事でも書いていますが、屋根付きウッドデッキは本当にオススメです!
ウッドデッキに屋根を付けるメリットとは?中空ポリカは超おすすめ!

詳しくはソチラに書いてますが、簡単に言うと

  • メンテナンスが非常に楽になること
  • 天候に関係なく使えるので利用価値がかなりUPすること

せっかく屋根を付けるんだったら、やっぱりデザインも格好良くしたいですよね。で、波板はちょっと...。という方にオススメしたいのが中空ポリカなんです!

issan
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中空ポリカは、ポリカの平板強化ガラスに比べ安価なのはもちろんのこと、耐久性もバッチリで耐候性もあるんですよ。

屋根に中空ポリカを使う場合、一番の悩み所は施工方法ですよね。実際に私も色々調べて研究しましたし…^^;

 

そこで今回は、私がやっている雨漏りしない(今のところ言い切れます!)中空ポリカの施工方法を紹介します。

屋根付きウッドデッキ!中空ポリカの施工(固定)方法について

ウッドデッキは外なので、少々の雨漏りは気にしないと言う方もおられるでしょう。そういった方は、これから紹介する方法ではなくもっと違う簡単な施工方法でも十分だと思います。

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ただ少し手間はかかっても、なるべく雨漏りを防ぎたい!ならきっと参考になるでしょう^^

まずは図解で説明していきますね。

雨漏りを防ぐ中空ポリカの施工方法【図解】

最初に、屋根施工図の一例を紹介しておきます。

屋根の大きさ(出幅)にもりますが、鼻かくし補強の横桟垂木間のコロビ止めは必ず施工します。

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これで中空ポリカがしっかり固定することができ、熱や風で波打つことはなくなります!

こちらの屋根は出幅約3200mmあるので、間の横桟も増やして強度を高めています。

 

そして、こちらが中空ポリカの施工図です。

垂木のピッチは、455mmを基本に中空ポリカのサイズに合わせます。垂木の精度が悪いと、中空ポリカがきっちり並びませんので3.4.5の法則直角かどうか)を使ってしっかり確認しておきましょう。

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では、詳しく説明しますね。

  1. すべての垂木の上場に両面防水テープを貼ります。垂木が濡れているとテープしっかり付かないので、必ず乾いている時に施工しましょう。
  2. 中空ポリカを屋根の中心から順番に並べていきます。尚、ポリカは伸縮しやすい素材なので10mmほど間隔を空けることが大切で、垂木の割りつけ時に忘れずに考慮しておきましょう。(ポリカの幅が910の場合、垂木は920ピッチになります)
  3. 中空ポリカが並んだら、継ぎ目にもう一度上から両面防水テープを貼ります。しっかり押さえてくださいね。
  4. 継ぎ目に貼った両面防水テープの上に立て桟ステンレスビスを使って留め付けます。立て桟に使う材は、なるべく腐りにくいレッドシダーや防腐注入材を使いましょう。
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ちなみに、両端の垂木は直接ビス留めします。必ず間にスポンジ材をかましてください。

以上が、私がやっている施工方法です。ただ、文字だけでは分かりにくいと思いますので画像でも確認してみましょう!

雨漏りを防ぐ中空ポリカの施工の仕方や注意点

残念ながら、実際施工した時の詳しい画像がありませんでした^^;やはり、画像があった方が分かりやすいので、施工モデルを作ってみました!

こちらが準備したものです。

 

まずは垂木に両面防水テープ(幅36mm)を貼ります。

図解にも書いてありますが、日東電工の両面防水テープNO.525を使用しています。

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尚、この商品は幅30mmと50mmのものは多く売られています。

 

ただ、垂木に2バイ材(厚み38mm)を使う場合、30ミリでは細すぎですし50ミリだとはみ出てしまいます...。

 

NCショップさんなら希望する幅で買えますので便利ですよ。

 

次に、屋根の中心から左右に中空ポリカを並べていきます。

この際、中空ポリカの位置決めが調整できるよう、画像のように要所要所テープをめくっておくことがポイント!なぜなら、粘着が強力なので一度ひっつくと微調整できなくなりますから。

 

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くれぐれもテープをすべて剥がして、一発で決めようとしないでくださいね。

では、もう少し詳しくみてみましょう。

下から見た感じです。

位置決め(前の出と約10mmの隙間)ができたら、要所要所テープを剝いだところで、動いてしまわないように固定します。

 

途中でテープが切れないように、慎重に剝いでいきます。

 

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少し中空ポリカを浮かせながら剝いでいくとうまくいきます。

テープを剥がしたら、上から押さえてしっかり粘着させます。

 

中空ポリカがすべて並んだら、継ぎ目の部分に再度上から両面防水テープを貼ります。

 

しっかり押さえて粘着させましょう。

 

テープを剥がして立て桟を置きしっかり粘着させます。

 

次にステンレスビスを使って立て桟を垂木に留め付けます。

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あらかじめ、立て桟に下穴をあけておくと割れずにきれいにいきます。

木口側から見るとこうです。

 

ちなみに両端の仕舞はこんな感じです。

スポンジ材をかましてビス留めします。

 

あと、できればやっておきたいのが中空ポリカの先端の補強です。

補強にはアルミテープを使います。

 

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よほどのことがない限り、中空ポリカの中に水が入ることがありません。ただ、もし入った時に水の抜け所がなくなることを考えるとテープはしない方がいいとも言えます。

 

今のところ補強する施工をしていますが、現場の状況(環境)次第ですね。

 

以上が施工方法の説明になります。これで雨漏りはほぼ防げると思いますが、けっこう手間が掛かります!

 また屋根の大きさにもよりますが、こちらの作業(特にポリカの位置決め)は2人以上でやられることを薦めます!

いずれにしても、高所での作業になります。足場をしっかり確保しヘルメットも着用して、事故のないように安全第一で施工してくださいね。

見た目もスッキリ!オシャレな仕上がりです^^

次に、この施工方法の欠点もお伝えしておきます。

屋根付きウッドデッキ!中空ポリカ施工方法のデメリット

中空ポリカは、いくら耐久性が高く耐候性があるからといって、永久的なものではありません。

issan
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長年の使用で劣化もしていきますし、何かが落ちてきたり(倒木など)、猿が乗ったり(我が家の周辺ではよくあることです^^)して傷んでしまうこともあるかもしれません。

 それは、やりかえすることもあり得るということです。

今回紹介した施工方法は、雨漏りを防ぐという点を一番に重視していて、継ぎ目には両面防水テープ2重貼りします。

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つまり、両面防水テープの粘着力はかなり強力なので、やりかえ時の解体がかなり大変になることがデメリットになります^^;

逆に、しっかり固定できるというメリットとも言えますが...。まあ、よっぽどやり替えすることはないと思いますが、このことは理解しておいてくださいね。

では次に、参考までに雨漏りチェック動画もご覧ください!

屋根付きウッドデッキ!施工後の雨漏りチェックの動画

今年施工させていただいた屋根付きウッドデッキで撮影したものです。(約1分

まったく問題なし!でした。それでは最後に、今回のお話をまとめましょう。

終わりに

いかがでした?今回紹介した【中空ポリカをウッドデッキの屋根に使う際の施工方法】は雨漏りさせないことを重点にしています。

ちなみに、この方法で施工した事例で一番古いのが、2009年の9月で約9年経ってます。

先日、そちらのウッドデッキの塗装メンテナンスのご依頼を受け、屋根(中空ポリカ)も確認しました。

ところどころに小さな凹み(穴は空いてませんよ)がありましたが、まだまだ健康な状態でした!凹みは、多分枝が落ちてきた時の衝撃によるものだと思います。

ちなみに、雨が漏った形跡はまったくありませんでした!!!ということで、雨漏りしない中空ポリカの施工方法だと言いきってもいいかもしれませんね^^

 

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いずれにしても、もっと簡単でいい方法もあると思います。そんな場合は、今後の参考にしたいのでぜひ教えてください!

 

それでは、楽しいウッドデッキライフを満喫してくださいね^^

 

そうそう、見た目を気にしないのなら、やっぱりポリカの波板が一番安価で施工も簡単!雨漏りもまずありませんよ!

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この記事を書いた人
いっさん

ログハウスとハンドメイド家具のあとりえどりー代表。(和歌山→名古屋→滋賀)移住後は、田舎暮らしを楽しみながら自分軸で生き自分発信中。
主にログハウスでの暮らし・子育てで学んだこと・アウトドアやDIYについて日々綴っています。
2003年&2012年生まれの姉妹のお父ちゃんです!

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コメント

  1. タクヤ より:

    現在温室をDIYしているのですが、屋根を中空ポリカで考えております。横方向の繋ぎについてとても参考になりました!疑問なのが1810以上の屋根の場合、長手方向の繋ぎはどうされていますか?

    • いっさん より:

      タクヤさん、コメントありがとうございます。

      温室のDIY素晴らしいですね!また、記事を参考にしていただいて良かったです。
      縦継ぎに関してですが、基本的に繋ぎ目がないのがベストです。なので、長さが足りない場合オーダーするのがいいでしょう。
      私は、ウッドデッキネット(http://www.wood-deck.net/)さんに相談しています。
      もし縦継ぎするなら、波板施工のように重ね張りするのがいいと思います。
      中空ポリカは厚みがあるので、おさまりがイマイチかもしれませんが…。
      以上、お役にたてれば幸いです。

  2. あおやま より:

    はじめまして、こんにちは。
    自分も中空ポリカを屋根に活かしたいと思っているのですが
    雨音などいかがですか?
    台風や夕立ではうるさくて当然ですが
    通常の雨でもストレスを感じるレベルでしょうか?
    主観によりますがお答えできる範囲でお願いします。
    またこれからもdiy楽しみにしています。

    • いっさん より:

      あおやま様

      この度はコメントありがとうございます。中空ポリカを使った屋根付きウッドデッキは、これまで何度も施工してきました。
      お客様は、主に別荘の方になります。ちなみに、雨音がうるさかったという意見は一度もいただいたことはありません。
      私個人的はぜんぜんOK範囲内なんですが、そういった経緯からも今のところ「そんなに気にならないもの」と判断しています。
      屋根付きウッドデッキはそれ以上のメリットが大きいので、むしろそこまで気にしないということかもしれませんが…。
      あくまでも主観ですが、参考にしてください。今後共、当サイトをよろしくお願いします!

  3. 竹内崇師 より:

    初めまして。天窓一般に興味がある者です。
    本記事を大変興味深く拝見させて頂きました。

    宜しければご教示頂きたいのですが、透明屋根や天窓を施工する方法として、下記の方法は無謀でしょうか。

    ・ポリカ板やガラス板等を、端が重なる様に段々に載せて葺く(瓦の様に)。
    ・垂木?は、これに合うよう、階段状に加工する。
    ・板同士が重なり合う部分には空間をつくり、あえて密着させず、隙間を埋めない。
    ・雨が入り込まない様に隙間や継ぎ目を埋める、と言う発想の逆を考える。
    ・隙間は通気口とする。

    • いっさん より:

      竹内様

      コメントありがとうございます。

      さっそくですが、私なりの回答をしていきますね。
      ◎ポリカやガラス板ですが、基本1枚もので施工するのがベストです。ということを前提として…。

      ・ポリカ板やガラス板等を、端が重なる様に段々に載せて葺く(瓦の様に)。
      ・垂木?は、これに合うよう、階段状に加工する。

      ⇒実はコレ、私も考えて設計までした経験があります。(結局1枚ものにしましたが・・・)
      加工が少し面倒ですが、場合によっては面白い施工方法かと思います!

      ・板同士が重なり合う部分には空間をつくり、あえて密着させず、隙間を埋めない。
      ・雨が入り込まない様に隙間や継ぎ目を埋める、と言う発想の逆を考える。
      ・隙間は通気口とする。

      ⇒これは必須かと…。屋根勾配にもよりますが、密着させると逆流現象も起きる可能性もあります。

      明かり取りとして活躍するポリカやガラス板の施工については、色々あって優先するものでも変わってきます。
      今回いただいた竹内様のご提案も、一つのモデルとしてありかと思います!なので、ぜひチャレンジしてみてください~。

      • 竹内 より:

        お返事ありがとうございます。

        ・雨漏りを防ぐ為に継ぎ目を密閉方法を工夫する、のではなく、そもそも密閉しなければ良いのでは?
        ・要するに雨が入り込まなければ良いのであって、隙間があること自体に問題はないのでは?
        という発想は、何故だれも思いつかないのだろうと考えましたが、やはり考える方はいらっしゃるのですね。
        ご教示、有難うございました。

        • キム より:

          はじめまして
          キムと申します。
          自宅用ログハウスのデッキ屋根を考えております。建築後15年でデッキが駄目になりましたのでこの際に屋根を作ろうと思っています。こちらの記事をみて希望が出てきました。マシンカットログハウスの壁に沿って作る予定ですが、母屋本体と屋根の収まりに悩んでいます。こちらの記事に出てくるケースの場合どのように処理したか写真などありましたら教えていただきますか?よろしくお願いします。

          • いっさん より:

            キム様

            コメントありがとうございます!そして、ログハウスにお住まいなんですね^^親近感がわきます〜。

            ところで、屋根付きデッキについてですが、そのメリットについてはこちらの記事を参考に」していただいているかと…。
            ⇒https://at-drea.com/955/

            で、本体とのおさまりですが。この記事で紹介している施工では、いろんな事情があって大屋根(アスファルトシングル材)の途中からデッキの屋根を付けています。

            多分、これは異例なパターンかと思います。で、このときは板金屋さんにお願いして水切りを作ってもらってシングルに差し込んで施工しました。

            なので、ポリカの屋根は、その水切りの下にもぐっているというおさまりになっています。その辺は、記事中の画像をアップにしていただけるとわかるかと…。

            あと、軒先からデッキの屋根をつける場合は、記事中の図面を参考にしてください。

            いずれにしても、しっかり屋根を付けておけば、そうそうデッキが腐る心配はないのでおすすめです!

  4. キム より:

    早速の詳細なご回答をありがとうございます。
    やはり、おさまりについては専門の方に相談したいと思います。
    貴重な情報を色々と詳しく開示していただきありがとうございました。

  5. しんちゃん より:

    はじめまして
    しんちゃんと申します。
    家を建てた時に人工木のウッドデッキを設置して貰い、後からDIYでバーゴラを作ったんですが
    子供が増えたので洗濯物を干せるようにと、何も考えずに中空ポリカを垂木の上に乗せたんですが、雨が降ると外壁と、垂木から雨水が滴り落ちてくるので対策方法を探している所こちらに辿り着きました。
    継ぎ目は紹介されている方法で対策しようと思います。
    外壁との設置面は、水切り的なものを考えてるのですが、ホームセンターでは大きい水切りしかないので板金屋さんと言う所にお願いしたいですのですが、板金屋で調べると車の修理屋さんしか出て来ません。
    どうやって探せば良いでしょうか?
    ちなみに大津市なんで近ければ紹介頂けませんでしょうか?

    • いっさん より:

      しんちゃん様

      コメントありがとうございます。DIY素晴らしいです!
      確かに生活スタイルが変わってくると、家も色々進化させていかないといけませんよね。
      水切りの件ですが、壁との取り合い部分には必須です。で、施工を頼むなら屋根やさんになります。(板金屋でもあります)
      高島にはいつもお願いしている業者さんはいますが、大津にもたくさんあると思いますので、できたら地元の方がいいでしょう!
      ということで、今後ともよろしくお願いします。

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