作業台の作り方!大工さんが使っているペケ台自作のコツとは?

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この記事は約8分で読めます。

「大工さんがよく使っている作業台が便利そうなんだけど^^」
「作り方って簡単なの?」

っていうお問合せが…。どうも!あとりえどりーのissanです^^

必要な時に、組み立てが簡単で丈夫な作業台ってあればいいなあって思うことありません?

issan
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そんな時に活躍するのが、大工さんがよく使っているコンパネ(合板)で造られた簡易式作業台(通称ペケ台ではないでしょうか。

コンパネ(合板)をクロスさせた脚が特徴ですよね。

この上に天板(合板や集成材など)を乗せれば、「はい!」丈夫な作業台の出来上がりです。

ということで今回は、何かと便利なコンパネ(合板)を使った作業台(ペケ台)の作り方を詳しく解説していきましょう。

合板を使った作業台(脚)の作り方!

今回ちょうど食品を扱うサロンのオーナーさんから、簡易式作業台の製作依頼がありました。

実はこれまで、「あの作業台の詳しい作り方を知りたい!」「特に脚の作り方…。」というお声も聞いていました。ですから、この機会に手順を追って作り方を紹介することに。

issan
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ちなみに、天板サイズが900×1800なので脚は2セット必要になります。

それではさっそくいってみましょう!

1.ペケ台!脚の製作に準備するもの

脚の製作に必要な材料と道具は以下のとおりです。

  • 下地用合板(3×6板)2枚
  • スケール
  • 指金
  • 手ノコ
  • 電気丸ノコ
  • 丸ノコ定規
  • のみ
  • 玄のう
  • ペーパー

あと、コンパネ(合板)などをカットする時に使う、大きい丸ノコ定規(1000ミリ以上)があれば大変便利ですね。

2.合板をカット

まずは3×6板の合板を必要な寸法にカットします。

issan
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今回は高さが710ミリなので、そこから天板の厚み分18mmを引いて692ミリでカット。

まずはスケールで寸法を測って、指金を使って直角の墨線を引きます。

電気丸ノコを使ってカットします。

やはり、便利な丸ノコ定規があれば正確にカットできますね↓

丸ノコ定規がない場合は、墨線に沿って真っ直ぐ慎重に切りましょう。

3.合板に切り込みを入れる

脚をクロスさせるための切り込みを材の中央に入れていきましょう。

issan
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今回使用する下地用合板の厚みは11ミリなので、少し余裕をみて13ミリの切り込み幅にします。

深さに関しては基本的に半分半分になりますが、上から差す方を深めにした方が安定感が増します。

今回は、脚の高さが692ミリなので差す側を392ミリ、受ける側を300ミリの深さにします。少し分かりづらいかもしれませんので、以下の参考図面もご覧ください。

まずは、指金を使って切り込みの墨線を引きましょう。

丸ノコを使ってノコ目を入れます。裏側の切れきれていないところは、手ノコを使って最後までノコ目を入れておきます。

あとはノミを使ってとばしてしまいます。

両面からノミを使ってとばすと綺麗にできます。

切り込みができたら、念のため脚をクロスさせてうまくいっているか確認しておきましょう。

バッチリいっていますね^^

issan
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このままでも脚として使えますが、少しでも軽くして見た目もよくなるように加工しましょう!

4.デザインカットやくり抜きをする

コンパネ(合板)って意外に重いもの^^;デザインカットくり抜きをすれば、軽くなり持ち運びも便利になります。

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できれば、オリジナルデザインでくり抜きをして仕上げましょう!

まずは脚の下になる部分をデザインカットします。電気丸ノコでノコ目を入れます。

材の途中から電気丸ノコでノコ目を入れる場合、電気丸ノコの安全カバーをあげて墨線に沿って丸ノコをおろしていきます。

少し危険な作業になりますので、怪我をしないようにくれぐれも慎重にしてください。

ちなみに、ドリルで両端に10ミリくらいの穴をあけてから、ジクソーで切断する方法もあります。

接点になる部分は手ノコを使って切り落とします。

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次にくり抜きをします。くり抜きの形で見た目の印象がかなり変わります!今回は、ひし形のくり抜きになりました!

まずは、くり抜きの墨線を引きます。上下左右のバランスを考えてデザインしましょう^^

くり抜きも電気丸ノコを使ってノコ目を入れ、切れない部分は手ノコを使ってカットします。

くり抜きの場合、電気丸ノコの安全カバーをあげて墨線に沿って丸ノコをおろしていきます。

少し危険な作業になりますので、くれぐれも慎重にしてください。

1枚できたらそれを使って残りの3枚に墨線を写し、同じ手順でくり抜きカットしていきましょう。

カットがすべて出来たら、仕上げの工程にいきましょう!

5.ペーパーをかける

コンパネ(合板)はささくれができやすいです。手にささくれが刺さって怪我をしないように、必ずペーパーがけをして仕上げましょう。

ちなみに、ペーパーは120番くらいが使いやすいです。

サンドペーパーに関しては、こちらも参考にどうぞ^^
サンドペーパー(紙ヤスリ)の使い方のコツ!知って得する裏ワザとは?

issan
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特に両端はささくれやすいので、一度カンナで面を取ってからペーパーがけすることをおススメします!

完成した脚を組んでみました。

なかなかいい感じに仕上がりましたね^^

普段はこのままで使用しますが、今回はオーダーということで塗装仕上げもすることにしました!

6.脚の塗装仕上げ

実は今回、作業台の他にディスプレイ棚のオーダーもいただいておりました。その棚の仕上げは、サロンの壁に合わせてバターミルクペイント(ホワイト)にしてあります。

こちらがバターミルクペイントです。

これに合わせて、作業台の脚も同じ塗料で仕上げにすることにしました。

issan
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やはり塗装仕上げすると価値が格段に上がりますね^^さあ、あとは作業台の天板ですね~。

作業台の天板はどうする?

大工や木工作業などの場合、できた脚に合板を乗せて作業台にしてしまいます。

issan
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ですが、今回は食品を扱う作業台になります。合板では衛生上あんまりなので、天板にはパイン集成材(厚み18mm)を使うことにしました。

持ち運びやすさを考えて、サイズは450×1800を2枚乗せて天板にすることに。

きれいに四方をトリマー面取りして、さらにペーパーで仕上げもしておきます。

トリマーの面取り加工について、こちらも参考にどうぞ^^
トリマーの使い方!失敗しない面取り加工のコツとは?

ちなみに、天板の仕上げ塗装は無公害塗料OSMOのノーマルクリアーを使用しました。これで安心して食品の扱いができます!

完成です。安定感もあり丈夫で立派な作業台ができました^^

issan
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手間をかけた分、木工用の作業台とは一味違いますね!これだとサロンのイメージにピッタリ合うでしょう^^

ちなみに、今回使用した安心自然塗料はコチラです↓

issan
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↑どちらも超オススメの塗料です!それでは最後に、今回のおさらいを…。

最後に

いかがでした?今回紹介した作業台は、コンパネ(合板)を使ってクロスさせ脚に利用するという至ってシンプルな造りになります!

issan
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通称ペケ台は簡易式とはいえ、よく考えられていて丈夫で安定感もありますので安心して使うことができます。

また持ち運びも楽チンだし、使わない時の収納も重ねておけるのでかさばりません…^^

つまり、欲しい時にサクッと作業台ができちゃうんです~。

この脚さえ作っておけば、簡単に何かと使える作業台になってくれます。大工作業・DIY木工作業のほか、今回のように天板を変えればあらゆる用途として使うことができます!

ぜひ、こちらで紹介した作り方を参考にしてチャレンジしてみてくださいね~^^

では!issan

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この記事にいただいたコメント

~篠原様より~
作業台の自作を考えておりまして大変参考になりました。ありがとうございました。質問があるのですが、教えていただけないでしょうか?例えば600mm弱とすれば、コンパネ二枚から3組の脚を得られますよね?高さを692mmとされたのは、どのような理由からでしょうか?ご依頼の方のオーダーだからでしょうか?
issan
issan

コメントありがとうございます!
今回は、お客様の希望の高さが710ミリだったので、そこから天板(集成材)の厚み分18mmを引いて692ミリでカットしました。
もちろん、高さを600mmにすれば2枚の合板から3セットの脚ができるので効率的ですよ。
ただ、作業台としてはちょっと低めかもしれません…。(立って使う場合)
なので、用途に合わせて高さの設定をするのが一番いいと思います^^

~篠原様より~
早速のご回答有り難うございました。作業台を作るにあたって複数のサイトを拝見しましたが、こちらのサイトが一番分かりやすく、作りも丁寧なものでした。ありがとうございました。
issan
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お役に立てて良かったです!
今後も、少しづつですが【DIY関係の記事】も増やしていく予定です。今後ともよろしくお願いします。

~streetcat様より~
ひし形の穴をくり抜く必要性は防音とかのためでしょうか?
穴はくり抜かない方が頑丈な脚になる気が…
issan
issan

コメントありがとうございます!

くり抜きに関しては、一番の目的は軽くして少しでも持ち運びやすいようにするためです。(特に大工作業では移動はつきものですから…。)あとは、記事中にも書きましたがデザイン性(オリジナル度)を高める目的もあります。
耐久性に関してですが、確かにかなり大き目のくり抜きだと多少弱くなる可能性があります。そういった点では、一番丈夫なのはくり抜きをしないことになりますね。その辺は、用途に応じて作りを考えるのがベストでしょう!
ペケ台は本当に良く考えられた簡易作業台…。もっと広まってほしいですね^^


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この記事を書いた人
いっさん

ログハウスとハンドメイド家具のあとりえどりー代表。(和歌山→名古屋→滋賀)移住後は、田舎暮らしを楽しみながら自分軸で生き自分発信中。
主にログハウスでの暮らし・子育てで学んだこと・アウトドアやDIYについて日々綴っています。
2003年&2012年生まれの姉妹のお父ちゃんです!

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