DIYで家具を作る時、扉の設置に苦労してませんか?
私も、始めて間もない頃はうまく出来ず何回も失敗したような…。
どうも!あとりえどりーのissanです^^
家具作りの工程の中で難しいのが、扉や引き出しではないでしょうか?細かい設計も必要ですし、もちろん手間もかかります^^;
これまで私は、お仕事で数々のオーダー家具を作ってきました。やはり、扉や引き出しが付くとかなり神経を使います。
そんな経験から、今回は扉を付けるために必ず使う蝶番の付け方のコツを解説していきますね。
まずは、家具のDIYでよく使う蝶番についてのお話からどうぞ~^^
家具のDIYでよく使う蝶番について
蝶番の付け方を解説する前に、家具の扉に使う代表的な蝶番について簡単に説明しておきます。
蝶番を付ける上で大事なポイントになります~。
2枚合わせ丁番
最もよくある蝶番で、家具のDIYでもよく使われる蝶番ではないでしょうか?
この2枚合わせ丁番には、背押しなし(平型)と背押し付き(スエージング型)の2種類あります。(意外と知られていないかも?)
背押しなしの平型タイプは、180°に開くと羽が回転軸の端にきてフラットになります。このタイプは、小さい蝶番によく使われています。
一方、背押し付きのスエージングタイプは、180°に開くと羽が回転軸の中心にくるようになっています。こちらは、比較的大き目の蝶番に使われています。
これらの蝶番を付ける際に気を付けなければいけないことがあります!
分かりますか?
平型タイプの隙間は回転軸の厚みになり、スエージングタイプの隙間は羽2枚分の厚みになります。
その違いは、扉を閉じた時に側板との隙間を調整する【彫り込みの深さ】に関わってきます!
この点は、取り付けの基本ポイントになりますのでしっかり理解しておきましょう。
それではさっそく2枚合わせ丁番の失敗しない取り付け方を解説していきます。
2枚合わせ蝶番の付け方のコツ
まず、取り付け方の手順を簡単に説明しておきます。
- 蝶番を取り付ける位置に墨付けをする
- 彫り込みの深さを決めて彫り込む
- 蝶番を取り付ける
そしてこちらが、今回の解説に使う道具です。
さっそく順番に見ていきましょう!
1.位置決めと墨付けの方法
まずは蝶番を付ける位置を決めます。扉の大きさにもよりますが、蝶番の大きさより少し大き目の寸法を端からとります。
1.決まった位置に蝶番を置きます。
2.蝶番に沿って線を引きます。
実物を使うのが一番正確です。ここで大事なポイントをひとつ。
それは、扉の端に蝶番の回転軸の中心がくるように合わせることです。
なぞった線の上から、定規を使って線が分かりやすいようにしておきましょう。
以上のように墨付けができたら、次に彫り込みをしていきます。
2.彫り込みの方法
さっそく、彫り込みのやり方を解説していきますね!
1.まずは墨付けした線に沿ってカッターで切りこみを入れておきます。
このひと手間で彫りすぎてしまうことが無くなります。
2.ノミを使って深さを調整しながら彫っていきます。
ちなみに、彫刻刀でもOKですよ。
今回使う蝶番はスエージング型蝶番なので、彫り込みの深さは羽の厚み分になります。ただ、回転軸のあたるところはその分深くしないといけません。(ピッタリ付ける場合)
ちなみに平型蝶番の場合、回転軸の厚みの半分の深さにします。
3.大体の彫り込みができました。
彫り込みがきちんと平らになっているか確認しておきましょう。
このように彫り込みができたら、蝶番を取り付けていきます。
3.蝶番の取り付け方法
ではさっそく、蝶番を取りつけていきましょう!正確な掘り込みができていれば、そんなに難しい作業ではありません。
1.まずはビスの下穴をあけていきます。
ビットの先に直接付けられる【丁番用下穴キリ】があると大変便利ですよ。蝶番のビス穴にあてがって使います。
正確に下穴をセンターにあけることができます!
この道具を知る前は、千枚通しを使ってセンターに印を付けてから下穴をあけていました。
2.次に蝶番をビスで留めていきます。
インパクトドライバーが回転打撃調整できるなら、低速モードでゆっくり確実に留めることをおすすめします。また、手回しのドライバーならビスの頭をつぶす心配がありません。
きちんと下穴のセンターが出ているので固定もバッチリです。
3.扉に蝶番が付いたら側板の作業に入ります。まずは墨付けですね。
扉に蝶番を付ける前に実物を使って、先ほどの要領でやります。
ここで大事なのは、扉の上に少し隙間があくように位置決めする(2mmくらいずらす)ことです。
扉に付けた蝶番の位置が扉の端から100mmだとすると、側板上側の蝶番がくる位置は天板から102mmのところになります。
私の場合、扉を付ける開口部分の有効寸法(高さ)より5mmは小さくして扉を設計します。上2mm下3mmの隙間をあけています。
もちろん作るものや扉のおさまりによって変わりますが…。
4.墨付けができたら彫り込みをして下穴まであけておきます。
やり方は先程と同じです。※実際に扉を設置する際の注意点があります。それは、次の章で確認してくださいね!
5.取り付けてみました。
センター・彫り込み具合もバッチリようです。
そしてこちらは、扉を閉めた状態。
見た目もすっきり!扉がピッタリおさまっていますね^^
うまく蝶番を取り付けられるかどうかは、各工程の精度によりますので何度もチェックして慎重に作業しましょう!
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では次に、扉の取り付けについてもお話していきますね!
扉を取り付ける時の注意点
さっそく、扉を側板に取り付ける際の注意点についても触れておきます。
まず、頭に入れておかなければいけないのは
ということです^^;(もちろん先に確認しておかないといけませんが…)
これは、側板に扉を付ける時に蝶番で微調整しないといけないとも言えるんです。
なので、側板にあける下穴は微調整できるように1ヶ所にしておくのがポイントになります。
まずは、蝶番1つに付き1ヶ所ずつビス留めして仮に設置して確認してみましょう。
おさまりが決まった時点で、すべてのビス留めをして完成させます!
数年前にオーダーいただいた大型カップボードです!
あと、大きな扉になるほど作業がしづらいです。できれば2人で取り付け作業をしましょう。
扉を持っておいてもらうだけで、かなり作業が楽になり正確に取り付けることができますよ^^
次に、もうひとつ家具の扉によく使われている【スライド蝶番】についても触れておきますね。
スライド丁番について
スライド蝶番は、蝶番の回転軸が移動する構造になっています。
このスライド蝶番の主な特徴は2つあります。
- 扉を閉めた時に蝶番が見えないので見た目がスッキリしている。
- 取り付けした後に微調整ができる。(前後・左右・上下)
そして、その種類は主に3つあります。
- 側板全体が隠れる全被せタイプ
- 側板の半分が隠れる半被せタイプ
- 側板の内側におさまるインセットタイプ
このように用途に応じて使い分けができる、大変便利な蝶番になっています。
ただ、取り付けの際に専用ドリルのフォスナービットが必要だったり精度もいるので、DIY初心者にはあまり使われていないようです^^;
そういったことで、スライド蝶番は市販の家具を含め”一番使われている蝶番”なんですね。スライド蝶番の取り付け方や調整方法については、また別の記事にまとめてみます。
それでは最後に、今回の内容を振り返っておきましょう。
最後に
- 2枚合わせ蝶番の付け方のコツ
- 蝶番を取り付ける位置に墨付けをする
- 彫り込みの深さを決めて彫り込む
- 蝶番を取り付ける
- 扉を取り付ける時の注意点
- 開口部・扉とも100%直角になっていること
- 側板に扉を付ける時に蝶番で微調整する
- 側板にあける下穴は微調整できるように1ヶ所にしておくのがポイント
- スライド丁番について
- 扉を閉めた時に蝶番が見えないので見た目がスッキリしている
- 取り付けした後に微調整ができる。(前後・左右・上下)
- 取り付けにさえ慣れれば、設置後でも微調整が効くので使いやすい
今回は、家具作りで少し手間のかかる蝶番の取り付け方について詳しく解説してみました!
手間がかかる分、ある意味楽しい作業とも言えます。DIY好きなら、そう思っている方も多いはず。
ぜひ今回の内容を参考にして、あなたも思う存分DIYを楽しんでくださいね^^
ちなみに、DIY初心者でも使いやすい蝶番はやっぱりコレかな…。
安くて丈夫!ですしね^^ただ「見た目がちょっと~」という方も多いですが…。
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